はじめに
海外と連絡を取る手段として、国際電話よりも手軽なものを探している方も多いのではないでしょうか。海外と文字ベースでのメッセージのやり取りができるサービスに、国際SMSがあります。この記事では、国際SMSの概要から送信方法、料金、送受信できる国、国際SMSの使用シチュエーションまで紹介しているので参考にしてください。
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国際SMSとは
国際SMSは海外と連絡を取る便利なサービスです。ここでは、国際SMSの概要を説明します。
定義と特徴
国際SMSは海外の携帯電話とメッセージのやり取りを行うサービスで、電話番号を用います。国内SMSだと携帯電話番号のみを入力しますが、国際SMSを送信する際には国番号も使います。
主要キャリアとサービス
国内の主要キャリアであるdocomo、au、SoftBankにおいて、国際SMSサービスを提供しています。キャリアごとに通信料、送信可能な文字数、送受信できる相手先が異なります。
送信方法
国際SMSの送信方法は、国内間のSMSと異なる部分があります。ここでは、国際SMSの具体的な送信方法を説明します。
宛先の入力
国際SMSを送信する宛先を入力します。宛先は国内SMSとは異なり、電話番号の前に入力する要素が増えます。国際SMSの場合、「010」または「+」の後に国番号、電話番号の順に入力します。相手先の電話番号の先頭が「0」の場合は、先頭の「0」を除いて入力します。
本文の制限
国際SMSは送れる文字数に制限があります。送信可能な文字数はキャリアや機種により異なるので、利用前に確認が必要です。また、送信する文字数によって通信料が変動します。
料金について
国際SMSの料金は国内間のものとは異なります。ここでは、国際SMSの料金を詳しく説明します。
基本料金
国際SMS利用にあたって特別な契約は不要です。基本料金は送信時にかかる通信料のみで、月額料金はかかりません。送信時の通信料は各キャリアによって異なります。
キャリアごとの料金
各キャリアの国際SMS料金を下表に示します。
国際SMS通信料(NTT docomo)
送信文字数 | 1回あたりの料金 | |
半角英数字のみの場合 | 全角の場合 | |
1~160文字 | 1~70文字 | 50円 |
161~306文字 | 71~134文字 | 100円 |
307~459文字 | 135~201文字 | 150円 |
460~612文字 | 202~268文字 | 200円 |
613~765文字 | 269~335文字 | 250円 |
766~918文字 | 336~402文字 | 300円 |
919~1071文字 | 403~469文字 | 350円 |
1072~1224文字 | 470~536文字 | 400円 |
1225~1377文字 | 537~603文字 | 450円 |
1378~1530文字 | 604~670文字 | 500円 |
国際SMS通信料(au)
送信 | 受信 |
送信文字数/一回あたりの料金 1~70文字(半角のみ1~160文字)/100円(免税) 71~134文字(半角のみ161~306文字)/200円(免税) 以降全角67文字(半角153文字)ごと/100円ずつ加算(免税) | 無料 |
引用:au公式サイト
国際SMS通信料(SoftBank)
送信料 | 100円/通*[全角70字相当] |
受信料 | 無料 |
・送信文字数に応じて料金が異なります[1通あたり100円から1,000円(全角70~670字相当)]。 ・ご利用の機種またはアプリにより1回に送信可能な文字数が異なります。 |
各キャリアとも、全角70文字までを最安値としており、それ以降は文字数に応じて加算されていく形となっています。
送受信できる国
送受信できる国や地域はキャリアにより異なります。利用するキャリアで送信可能であるかの確認が必要です。
国際SMSの使用シチュエーション
海外へ連絡を取る手段として、国際SMSのほかに国際電話があります。国際SMSの特徴を知っておけば、国際電話と比較してどちらで連絡を取るべきかを判断できます。ここでは、国際SMSについてさらに詳しく紹介します。
メリットとデメリット
国際SMSを利用するにあたっては、メリット・デメリットを把握しておくことが大切です。メリット、デメリットの順で紹介するので確認しておきましょう。
メリット
国際SMSのメリットは次の5つが挙げられます。
- 即時性
- 低コスト
- グローバル対応
- インターネット不要
- 高い到達率
これらのメリットを詳しく説明します。
即時性
国際SMSはリアルタイムで海外へメッセージを送れる即時性がメリットです。緊急時や電話が繋がらない場合でも、すぐに用件を伝えられます。
低コスト
国際SMSは海外の携帯電話への連絡を低コストで行えます。用件を簡潔にまとめて伝えることで、国際電話よりも費用を安く抑えられます。
グローバル対応
国際SMSは多くの国や地域とやり取りできる便利なツールです。世界各国と連絡をとる方は特に重宝します。国際SMSを利用する際には、連絡をとりたい国や地域が対応しているキャリア、機種を選びましょう。
インターネット不要
国際SMSはインターネット接続なしでやり取りできます。そのため、インターネット環境を気にせず利用可能です。
高い到達率
SMSはEメールのように迷惑メール対策が施されていないため、メッセージの到達率が高いです。Eメールだと相手側の受信設定やスパムフィルターなどによって届かないおそれがあるものの、国際SMSならより確実に届けられます。
デメリット
国際SMSにはデメリットもあります。主なデメリットとして次の5つが挙げられます。
- 文字数制限
- 料金がかかる場合もある
- セキュリティリスク
- 受信側の設定や状況
- 誤送信のリスク
それぞれのデメリットを解説します。
文字数制限
国際SMSはEメールのように長文を送れません。送れる文字数に制限があるので、簡潔に用件をまとめる必要があります。制限文字数はキャリアによって異なるので確認が必要です。
料金がかかる場合も
国際SMSは受信が無料ですが、送信には料金がかかります。送信にかかる料金はキャリアごとに決められており、文字数が多くなるほど高くなります。文字数によって1通あたりの料金が変動するため、国際SMS送信によって高額な請求となる可能性があります。文字数ごとの料金表を確認の上、利用しましょう。
セキュリティリスク
SMSは暗号化されない通信であるため、第三者により傍受されるおそれがあります。また、悪意あるアプリをインストールし、SMSへのアクセス権限を許可すると、SMSの内容を盗み見られてしまいます。このように、国際SMSの利用にはセキュリティリスクが伴います。
受信側の設定や状況
送信したSMSの到達率は高いものの、電波状況や設定によっては相手側が受信できない可能性があります。基本的にSMSは送信後に既読確認機能がないため、実際に届いているかは分かりません。
誤送信のリスク
国際SMSを送信する際に、電話番号の入力間違いが原因で誤送信するおそれがあります。誤入力した電話番号が存在すれば、間違った電話番号へ送信されてしまいます。電話番号を入力したら送信前に確認が必要です。
具体的な使用例
国際SMSは手軽に発信でき、受け手は都合の良いときに読めます。特に用件はないものの、久しく連絡を取っていない方へも送信しやすいです。災害発生時で相手が電話に出にくい状況では、国際SMSを安否確認にも使えます。
まとめ
国際SMSは月額料金がかからず、通常のSMSと同じように使えるサービスです。内容を簡潔に要約できると、国際電話よりも費用の少なく済みます。ただし、国際SMSの料金は送信する文字数により変動するので、事前に料金表を確認して利用しましょう。送信できる国や地域はキャリアにより異なるため、こちらも確認が必要です。
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この記事の執筆者について
ぷるる ぷるるはWhoscall Japanの公式キャラクターで、迷惑電話や詐欺対策に関する貴重な情報をお届けします。愛らしい外見と時々の毒舌で、安全なコミュニケーションのヒントを提供。ぷるるの記事をチェックし、安全で快適なコミュニケーションライフを手に入れましょう。 |